光の姫は何も知らない

あたしの叫び声が聞こえたのがドアがノックされる。


「白原さん!? 大丈夫ですか?」


ドンドンって激しい音がしてるくせに黄村君は中々起きない。


こういう人ほど大物になるんだよね。


あたしはため息をつきながら碧山君に言う。



「あたしは大丈夫だから部屋入ってきていいよ」


あたしの言葉に碧山君は『失礼します』って言いながらあたしの部屋に入り、あたしが黄村君に抱き着かれてる状態を見てため息をつく。



これはいつものことなのかな?


そう思いながら碧山君の行動を見つめる。


「ライトさん。ここはあなたの部屋じゃないですよ」

碧山君は黄村君の耳元で呟くけどそれだけで起きる訳がなくて黄村君は寝返りをうつだけだった。


「しょうがないですね。奥の手を使いますか。起きないライトさんが悪いんですから僕のせいにしないで下さいね」


奥の手!?


碧山君の言葉に心の中でつっこんでおく。



なんとなくだけど余計なことをするととばっちりがきそうな気がしたからさ。





まぁその予感は見事に的中するんだけどね。