「景ぃー。どうしよう、私死にたい」

「は?何言ってんの」

「恥ずかしいよー」


家に帰るなり、ルームメイトである中谷景に抱き付く。


こちらは訳分かっているが、景は訳分かっていないので、鬱陶しそうに顔をしかめるばかりだ。


「何があったの?」


しばらく抱き付いていると頭上から今までと違う声音。


なんだかんだ言いながら良くしてくれる、優しい景が私は好きだ。