秋へ。

「あきと書いてしゅうと読むんだ。」

初めて出会ったときに、あなたはそう言っていたね。
あなたは名前の通り、秋の風のようにすがすがしくて。

優しくて透明で。

誰よりも美しく走るあなたのこと。

わたしは、秋の穏やかな満月の光を見るたびに思い出します。