僕がマンションの入り口を出た時、 「・・っ大輝君・・っ!!」 ほのかが走ってきていた。 「っ美吉!?何走ってんの;!!」 肩で息をする彼女に、僕は慌てた。 「あの・・っ!」 顔を上げた美吉に、 「・・・ごめんね」 僕は謝った。 「・・・・・え・・?」 キョトンとするほのか。 「だってさ、いきなり美吉の両親に 説教とかさ・・・;」 僕が苦笑いすると、突然両手を握られた。 「そんなことない・・・っ!!」 そう言って、彼女はまた涙を零した。