僕と彼女のウラ事情



「・・・・・・・・ぁれ?」




9時過ぎ。



ほのかは玄関の物音に目を覚ました。



ボーっとしたまま周りを見ると、



「・・ぁ」



ほのかのベッドに頭をあずけ、



大輝が寝ていた。



━・・しっかりと、手をつないだまま。





大輝とつないでいる手に力を籠めると、



「ん・・・・・」




小さく声を漏らしながら、



大輝が握り返してくる。





「・・・・・ありがとう」




ほのかは微笑んで、彼の髪をなでた。






その瞬間、



「ほのか、帰ってるの?」





ガチャリとドアが開いた。