僕と彼女のウラ事情




「薬、飲ませてくれないと飲まないからね・・??」



「━・・ブハッ!!!」



大輝はその言葉にまた吹きだした。



「・・自分で飲めよ・・」



照れて少し口調が荒っぽくなる大輝に、



「口移しって言ったの誰だっけー」



楽しそうに微笑むほのか。


その顔は今にも眠りそうだ。




・・・絶対、わかってないだろ・・。




じと~っと睨む大輝に、


「ねぇ、色々ありがと・・」



ほのかはうとうとしながらつぶやく。



「熱出して、迷惑かけてごめんなさい」


「・・私のせいで、
 ケガさせてごめんなさい」


「いきなりキスなんかして・・ごめんなさい」


「でも、助けてくれて・・嬉しかったんだよ・・」



・・やっぱり、ほのかはわかってない。


僕は美吉の隣へ座った。



ギシ・・・ッとベッドがきしむ音がした。



「・・ひろき・・くん?」