「ほのか、熱出したんだ」



「えぇ!!大輝の手当てしに行って
 自分が熱あったんかいっ;!」


浩太が呆れて言う。



「うん。ほのかの両親、たぶんだけど・・

 帰ってくるの、絶対遅いと思うんだ」




「・・・・!」





大輝の真剣な瞳に、2人は理解した。



昔の大輝を、知っていたから。



ほのかの家庭環境が、



ぼんやりとだけど、わかった。







「だから、今から俺がほのかを家まで
 送ってく。


 担任には・・早退って言っといてくんない?」







苦笑いして手を合わせる大輝に、



2人は二カッと笑った。




「まかせとけって!!」