「・・・・」
所変わって、帰りの会中。
僕の机の上には鞄に教科書、
・・・・反省文。
「・・・・・はぁ」
そんな紙切れを見て、
タメ息をついた。
どうしよっかな、コレ・・。
学校残って、終わらせようかな・・。
今日はバイトも塾もないし。
家帰ったら忘れそうだし。
日直の言葉は右から左へ。
僕の脳は、コイツでいっぱい。
・・・・・ではなかった。
「・・・・」
机に顔をつけ、席にいる美吉を見た。
彼女は友達に笑いかけている。
その笑顔は、本物だった。
・・美吉は、
いつから気付いてたんだろう。
気付いた時、どう感じたんだろう。
・・・・わかんないや・・。
そう考えながらも、眠気には勝てなくて。
いつの間にか、僕は寝息をたてていた。

