昼休みから、数時間。
「・・・・・」
僕は自転車に乗り、少し生ぬるい風を
顔にうけていた。
今から9時まで、塾なのです。
あ、晩ごはん買わなきゃな・・・。
そう思って、近くのコンビニに寄った。
僕の家は、両親が共働きで。
夜が遅く、朝は早い。
なので半・1人暮らし。
お弁当からご飯まで、自炊。
今日は寝坊したので昼はパン。
夜は塾で時間がないので買い食いです。
共働きの人たちの中でも、ウチの親は
子育てはしっかりする方なので。
ちゃんと愛されてるってわかってるから。
・・寂しいなんてことは無い。
「・・・!」
なんて思っていたら、僕の好物ばかりが
入ったお弁当を発見した。
やった!今日はコレにきまりー・・・・
手をのばして、僕等は固まった。
「「・・・・・・あ」」
そう、僕ら、だ。
そのお弁当に手を伸ばしているのは・・
私服姿の美吉だった。

