あの後、みんなの前で派手にコケた
浩太にぐちぐち言われたりもしながら・・
待ちに待った昼休みが始まった。
「あ、こーたの玉子焼きおいしそ~」
「むっ、やらんぞ!!俺には放課後
サッカーあるんだから・・・・・って
もう取られてるし!!早っ!」
浩太のお弁当から取った玉子焼きを
むぐむぐする。
僕と浩太・湊のいつものメンバーは
中庭で昼食中。
周りには同じ様にご飯を食べる人たちで
けっこう騒がしかったり。
「いいじゃん、ケチ。
パンの僕に栄養よこせよ」
「え、何か語尾が乱暴ですケド・・」
浩太をニラむ僕に、
「大輝、ホラ。俺のもやるよ。
しっかり成長しろよ~」
「ん~」
湊がからあげをあーんしてくれた。
その光景を見た浩太が口元に手を添え、
わなわなして言った。
「お、お前ら・・そんな関係だったのか!!」
「「は?」」
僕と湊の冷たい目。
ちょ、変な想像しないで下さい。
ただの幼馴染みですよ。
━・・その時、
・・コトン・・。
・・・・あれ?コレ・・・・。
僕が座っている横に置かれたジュースを持ち、
たった今置いてくれた人を見上げた。

