僕と彼女のウラ事情



「・・ほのか、いいモン見れるよ。
 おいで」




梨紗が窓際で手招きする。



「??」



不思議に思って、窓の外をひょいっと見た。





「━・・・ぁ・・」




そこには、男子とほうきで遊ぶ大輝君がいた。




一瞬で、目が離せなくなる。







そのうち誰かがホースなんか持って来て、



ブシューッと思いっきり皆にかけ始める。




上手く逃げていた彼も、



見つかって一気にびしょ濡れだ。



困ったように、でも楽しそうに笑う。




仕返しとばかりに水をぶっかける大輝君。




夏の太陽に照らされて、




彼の黒髪がキラキラと輝いて見えた。