心当たりがありすぎて、
思わずむせる。
「なっ、何かそんなんじゃなくて・・!!」
赤い顔で手をわたわたさせるほのか。
梨紗は更に意地悪な顔になった。
「いやいや、事実を簡潔に述べただけだぜほのかちゃん」
「何カッコつけてるのー!!」
フッと男前に微笑む梨紗。
綺麗な顔だから、さまになってて困る。
「梨紗に聞いた私がバカだった・・」
掃除を再開しようと
持っていたほうきを動かした瞬間、
梨紗がふっと、今度は柔らかく微笑んだ。
「本当は、わかってんでしょ?」
ぎこちなく、ほうきの動きが止まった。
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