僕と彼女のウラ事情



━・掃除時間・━



午後の授業は思いのほか早く終わって、



今は掃除時間。




バケツや雑巾、ほうきを持ってはしゃぐクラスの男子をなんとなく見ながら、




隣で黒板の掃除をしている梨紗にポツリと言ってみた。





「・・・恋と友達の好きって、どう違うんでしょうか・・」






一瞬キョトンとした梨紗は、




すぐにニヤリと笑った。





「なになに、ほのかがそんな事言うなんて!」




「ちっ、違うもん、気になっただけで・・


 別に大輝君の事とかじゃないもん・・」





バレバレなほのかに、梨紗は気付かれないようふきだす。





「んー・・ぶっちゃけると、


 キスできるかできないかとかじゃない?」





「━・・っぶはっ!!」