僕は、授業を受けつつ目線は彼女ばかり追っていた。
━・・何でさっき怒ったの?
━・・嫌われてはないんだよね?
━・・キスが嫌じゃなかったって、
・・・期待してもいいの?
冷房の風でサラサラと揺れる薄茶のセミロング。
・・・さっきだって、本当は。
嫌じゃないって、嬉しいって言われた瞬間、
抱き締めたくて、たまらなかった。
授業とか、頭に入る訳ないだろ・・。
もう1度触れたくてしょうがないのに、
触れていいのかわからない。
距離感が、よくわからないんだ。
美吉にとって、僕って何なんだろう・・?
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