僕と彼女のウラ事情




「避けてるのってさ・・。
  

 やっぱ、昨日のが原因・・?」



僕の言葉に、あからさまに美吉がビクッとしてるのがわかった。




・・・やっぱり、僕のせいか。




「いきなりあんなのされたら、
 ・・・やっぱ嫌だよね」



少し自嘲気味に笑う。



自分の言葉に、胸が痛かった。




その時、ほのかが涙声で言った。




「・・っちがう・・・!」




叫ぶような、けれど小さな声だった。



「違うってば・・!嫌とか、言ってない・・っ」





ボロボロと泣きだす美吉に、僕は慌てて駆け寄った。




「学校来てくれて・・嬉しいし、安心した・・っ。

 話しかけれなかったのも、どんな顔して会えばいいのかわからなかっただけ・・」




相変わらず、美吉の泣き方は小さな子どもみたいな泣き方だ。


「・・それに・・」



ボロボロと零れる涙をぬぐって、



僕より背の低い彼女の顔をのぞきこんだ。



「・・・それに、何?」



僕がのぞきこむと、ほのかの顔は真っ赤になった。