携帯を手に持ってもう30分以上たった。


覚悟が出来ていないのかな…


いやちがう、自分が母親になるってことに驚きを隠せないだけ。



そんなとき…


♪♪♪♪〜


舜からだ…よーし!出るか

「もしもし…?」


「ああ俺だけど…どこにいるんだよ」


はあっ!!


考えごとしてたら思い出の場所に来ていた。


「ゴメン…なんか気付いたら思い出のあの場所に来たみたい。舜はどこにいるの?」


「やっぱりな!凜は何かあると俺との思い出のこの場所に行くことは分かってたよ!」


えっ!!


「凜…」

どうして・・・・。
さっきまで電話してたのに携帯ごしじゃなくて舜の声が聞こえる。


「みーつけた!」


「舜…」


「いつものベンチ座るぞ」

しっかりと握られた右手。

舜・・・

あなたに真実を伝えます。



しっかり受け止めてくれますか?