初めては高校生





親友がいる学校を



離れたくない気持ちはすごく分かる。



あたしが居候を許可して



なかったら、今頃引っ越して



学校も転校してたんだろうな。



優木が入れてくれたコーヒーを飲み



ボーッとするあたし。



だって、ほら。



優木いると落ち着く。



仕事中に悩んでた事が一揆に



吹き飛ばされるような気がした。



「そういえば、これ何?」



白い箱を指で差しながら



あたしに首を傾げる優木。



「あっ、それケーキだよ!



6つあるから食べて良いよ」



「本当?!ケーキ大好き♪」



優木はフォークと皿を持ってくると



もぐもぐと夢中でケーキを頬張った。