「違う、違う…違う」
何度も何度も否定するあたし。
冷えピタを額に貼ってくれている優木は
「じゃぁ…何?」
低く落ち着いたトーンで聞いてくる。
「あたしが優木の気持ち考えないで
関屋さんと飲みに出かけたから
こんな事になってたんだよ?
お酒だって飲んだのは自分の意思だし
優木は何も悪くないよ」
ニコッと笑うと、優木は何も言わずに
優しく笑ってくれた。
それだけで安心する自分がいる…
やっぱりあたし……
「ねぇ、優木」
「ん?どうしたの?」
「年齢って関係あると思う?」
「なにが?」
「……恋愛に」

