「……」



「大丈夫?潤」



ほら、また呼び捨てにしてる。



無意識に呼んでるのは分かってるけど



心臓がうるさい……



「大丈夫…とりあえず頭が痛い…」



「分かった。リビング行こう」



そう言って優木はあたしを



軽々持ち上げてお姫様抱っこで



家に入った。



リビングのソファにあたしを寝かせると



キッチンから袋に入った氷と



冷えピタを取ってきた。



「頭冷やして横になってて。



俺が部屋に引きこもったから



こんな事になったんだよね…ごめんね」



さっきとは別人みたいに



表情も口調も変わる優木。