身体全身に寒気が感じた。
この時初めて酔いが冷めた気がした。
だって…真剣にキレた優木は
見たことないから……
「何言ってるんですか?
僕は何も手を出していませんが?」
関屋さんは嘘を言ってない。
だけど今の優木には言い訳としか
受け入れてもらえないような気がした。
「飲みの誘いからして手出してるとしか
理解出来ないんだよ。
こんなにも歩けないくらいまで飲ませて
まだ潤は二十歳になったばかりなんだよ
これくらい酔う事なんて分かってるだろ?」
睨みつける目がすごく怖くて
どさくさに紛れて言った"潤"って
呼び捨てにしたのが胸に残る…
そして関屋さんは、何も言わず
自分の家に戻っていった。

