そしてあたしの上から下まで



じっと見つめる。



「……優…」



名前を呼ぼうとしたら



突然優木に倒れ込みそうになった。



だけど胸で受け止めてくれて



あたしは頭痛に戦いながらも



顔を見上げると、



今でもキレそうな、不機嫌な優木の顔が見えた。



……もしかして帰ってくるのが



夕方を過ぎてたから、



心配で待っててくれたの?



あたし…バカな事した。



今更後悔ばかりが押し寄せ、



謝ろうとした時。



「何……人の姉ちゃんに手出してんの?」



そう言った優木は、



すぐ側にいた関屋さんを睨みつけた。