結局歩けない酔っ払いのあたしを



関屋さんはアパートまで



おんぶして運んでもらった。



お金も全部おごってもらったし…



でも今のあたしは自分の事ばかり。



「あ…もうすぐ家だぁ」



階段を上がればもうすぐ自分の家。



おんぶで階段を上がり終えた時だった。



「……え…?」



あたしの家の前に、



人が座っている影が見えた。



酔ってても分かるはっきりした面影。



………!



「優ぅ木…?」



足元がくるってでも優木に近づいた。



酔っていて頭はガンガンと痛い…



優木はあたしの声に気づいて



立ち上がった。