「あたし…お酒弱いんです」
ボソッと呟いたあたしは
なんだか告白するのが恥ずかしかった。
「え、そうなんですか?でも大丈夫ですよ
俺強い方なんで酔っていても
家まで連れて帰れますんで」
そんなのお構いなしとばかりに
"ほら"と関屋さんはあたしの目の前に
ビールを置いた。
「…じゃぁちょっとだけ…」
そう言った自分がバカだった。
悲しむ人なんて誰もいないって思ってたのに…
それから1時間程が経ち、
あたしの酔いは最高潮に達した。
「えへへへ、もう仕事なんてなかったら
いいのにぃ……」
意識がよく着いていけないあたしは
気づけば仕事の愚痴ばかり。

