袋の開けた関屋さんは、
もう一度ニコッと微笑むと
家の中からドタバタと足音がした。
振り向くと優木が立っている。
「あの、この人は?」
関屋さんは優木を見ながら
あたしに質問する。
……なんて言えばいいのかな。
「え…と」
「潤ちゃんは、
俺のお姉ちゃんなんです」
考えていると優木は大声で
そう言った。
嬉しそうにニコニコ笑う優木。
関屋さんは、目を見開きながら
あたしと優木を交互に見ていた。
「なんか似てないですね。
ところで中野…潤さん?でしたっけ」
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