【短】Through バレンタイン




……『行った』……?



え…



でも…春菜は……





「は、春菜が……来ないって…」


「春菜…?あ、里田【サトダ】?


あ…あのときはっ…俺もガキでっ……素直になれなくてっ…」


「…え?え?」




それじゃあ……





「すれ違ってた…だけ…?」


「そういうことだ」


「…う、うそぉ……」





この7年間は一体…








「だから、もういいだろ。俺はずっと待ってたんだ。ご褒美くらい、よこせ」


「ち、チョコレートでいいじゃんっ」


「無理。足んない」





私の抵抗も虚しく、


神楽はぐっと、顔を寄せ、


そして……









そっと唇が触れた。