幻聴かと思った。 だって… ずっと聞きたかった声が、すぐ後ろから聞こえてきたのだから―― 私は、目を見開き、 ゆっくり…時間をかけて振り向いた。 「……かぐ…ら…?」 信じられない。 そこにいたのは、間違いなく神楽 零斗。 「神楽が…なんで…ここ……に…」 小学5年生ときから、確実に成長し、大人びた顔立ちをしていた。 「そこ、俺の靴箱だし。」 「……あ…」 そうか。 神楽は今 帰るところで、自分の靴があるここに来ただけなんだ…… え? でも、さっき…… 「…なんて、嘘だけど」