いつもなら、





「お疲れ-。」





って、ダルそうに言うもん。

どうしてそんなにぼうっとしちゃってるわけ?…珍しい。





「健人、ちょっといい?」



「…なんだよ。」





うーん。

本格的にご機嫌ななめ?
私は力になれない、の?



いや、前向きに頑張ろう。

亮太先輩とも約束したから。





「ねえ…調子、悪いの?」



「…別に。
市村には関係ないから。」





むう!

マネージャーなんだから、選手の悩みや不安は取りのぞいてあげたいのに!



何よ…その言い方は。





「なんか悩んでんの?」



「だから…関係ない。
お前に言っても変わらない。」





…めげないもんね!

私はマネージャーだもん!





「怪我はしてないよね?
誰かになんか言われたの?」



「うるせーって。」





…もう、こうなったら!





「蜜菜ちゃんも心配してたよ!」