「どんな人?
同じクラスの人とか?」



「……同じクラスのサッカー部の人だよ。南中学出身らしいの。」



南中学…私たちの菊川中学から割と近いんだね。


あれ?飯村部長も南中学出身らしいこと言ってたような…まあ気にしない。





「ゆかりが恋する乙女になってるし!これはその人見に行かないとなー…。で?名前は?」



「那賀川秀汰くん。」



「へぇー…秀汰くんね。」



「な、何よ!今までのことはちゃんと反省してんのよ!」



「別に何も言ってないし。」



「言われっぱなしじゃない、私。そんなことより、蜜菜はないわけ?そういうの!まあ…ないのかもしれないけど。」





ありゃりゃ。

気をつかわせてしまってる?
別にもう、あのことはいいのにね。ゆかりのそういうところ好きだな。



…言わないけどね。