トラックで輝く君を

駅前のパン屋に私が着いたときには、すでにゆかりはそこにいた。

待たせてしまったみたい。





「ゆかり!」

「あ、蜜菜!遅いよー!」

「ごめん!バスだから
時間読めないんだよね。」

「嘘!わかってるから!
ね、お腹すかない?マック行こうよ!」

「うん、いいよー。」



ってわけで、私とゆかりは中学のそばにあるマックに行くことにした。
駅前にもマックはいくつかあるけど、ゆかり曰く中学マック(って元中は呼ぶ。)が1番美味しいらしいのです。

…私はどこも変わらないと思う。





私はアップルパイを、ゆかりはハンバーガーとポテトを頼んで、店の1番奥のテーブルに座った。

ここからは大通りがよく見える。大通り側からは見えにくいんだけどね。



「蜜菜、焼けたね。もともとが白いからよくわかるよ。」

「ゆかりは筋肉ついたよね。
ダンス部はやっぱキツい?」

「まあまあ。バレー部時代からキツい練習には慣れてるから平気。
西校の陸上部は?楽しい?」

「うん。楽しいよ。
みんないい人ばっかり。」

「こっちも。だけど、たまに中学に戻りたくもなるけどね。」

「ホームシック的な?私もたまにだけど、中学いつめんに会いたくなるよ。」