手を繋ぐのも、まだまだ慣れなくてドキドキするけどね。 「涼ちゃん余裕すぎー。」 「は?」 「なんでもないー。」 「なんだよ。あ、帰りに海行こうぜ!」 「行く行く!」 「よっしゃ、行くか!」 笑顔にもドキドキするし、真剣に走ってる姿にもドキドキ。 海は、夕方なのにまだ人がいた。 「こっち。」 私は涼ちゃんに手を引かれ、人がいない岩場に腰をおろした。