「蜜菜、前よりも可愛くなった。
鈴木くんもこれからうかうかしていられないわよ。」



「しね-よ。」



「…私の蜜菜だったのに。」



「お前、応援してんのか邪魔したいのかわからん。」



「どっちもよ。
さ、インターバル練行こう!」





…ついていけない。





───……



練習が終わって、ミーティングも済んで帰ろうとしたら後藤先輩が





「みっつ-な、俺も狙っちゃおうかな。」





とか、耳元で言ってくれた。



…冗談だと信じたい。





「涼ちゃん!拓馬!
一緒にマック行かない?」





その声に胸がキュンてなる。

完全に乙女だろ、俺。





「いいよ。涼平もいいって。」



「おい!」





拓馬、勝手に決めるな!
もちろん行くけど…さ。





「何?来ないの?」



「はい、行きます。」





俺たちはみんなでマックの角の席に座った。