トラックで輝く君を

スターターのおじさんの合図で、選手8人がスタブロに足をかける。





会場には緊張感が走る。

私はゴクリと息を飲んだ。










パァ--------ン!!!!










スタート音と共に、選手はスタブロを飛び出して直線を全力で駆ける。





それは、短い時間の、
たった十数秒のパフォーマンス。





涼ちゃんは、最高のパフォーマンスを私に魅せた。
私だけじゃなく、そこにいたたくさんの人が魅せられたはず。










ぶっちぎりでのゴール。

記録は11秒をあと少しで切りそうなタイムだった。





走り終えた涼ちゃんが、私に向かってピースサインを送った。

私も同じピースサインを返した。





涼ちゃん、あなたは最高のスプリンターだね。





確かに、私に勇気をくれた。