「…照れるって。」





涼ちゃんは、しゃべらなくなってしまった。

真っ赤な顔にしている涼ちゃんが思い浮かんで笑えた。





「涼ちゃん、私の話も聞いてほしいんだけど…。」




「あぁ、いいよ。」




「けど、そうとう長くなっちゃうから…別の日に会って聞いてくれる?」




「わかった。
…蜜菜、俺は、その?彼氏が何してあげるのがいいか分からないけど、何かあったら言ってほしい。
蜜菜には笑っててほしいし、ずっとそばにいてほしいから。」




「うん。…私は涼ちゃんがいてくれて、笑ってくれてればいいよ。でも、たまには一緒に出かけてくれたら嬉しいな。」




「そうだな。」





涼ちゃんに同意してもらえたことが嬉しくて、ソファーでバタバタした。

うん、私、すごく幸せだ。





「それじゃ、急に電話してごめんな。そろそろ飯みたいだから切るわ。」




「急に電話してくれて嬉しかったよ。長く電話してごめんね、また明日。」




「じゃあな。」








涼ちゃんと10分くらい話してから電話を切った。