｢蜜菜、部活中にイチャイチャしないでよ～。｣





と、茶化す智美。

…何があろうと絶対しないし。





｢健人先輩いる前では出来ませんからご安心を。｣



｢…確かに。｣





健人先輩の前でイチャイチャなんかしたら…殺される。

超不機嫌になって、後藤先輩に迷惑かけちゃいそうだし。





｢ねぇ……、蜜菜。
この前聞かせてくれた話、鈴木くんにしたの？｣





みんな、治也の話をする。

教室では、結希ちゃんと尚香がしたほうがいいと思うって言ってた。





｢…してないよ。
付き合う前に言ったら、なんか脅迫してるみたいじゃん。｣



｢確かにね。けど、するつもりなんだよね？｣



｢…うん。涼ちゃんなら、聞いてくれると思うし。｣



｢そっか。よかった。｣





やっぱり、涼ちゃんに話したほうがいいんだね。
みんなそう言うもんね。





｢ハァ…。私も恋愛したいな。｣



｢なにそれ！智美がそんなこと言うなんて意外すぎ！｣



｢だって！…蜜菜がすごく可愛くなってくし、楽しそうだったからさ－。｣



｢目を向けるのは大切かもね。
けど、恋なんて、気が付いたら始まってるもんなんじゃない？｣



｢う－ん、……そっか。｣





クスクス、智美可愛いなぁ。