｢もしもし、ごめん…。｣




｢うん。｣





頑張れ、私！！！





｢あのね…私、涼ちゃんのこと好き…で、付き合ってほしいなって思って…それで、…電話したのね？｣




｢……ぇ、あぁ。｣





わかっていた。

きっと、そんなことを言われたら涼ちゃんが困っちゃうこと。



けど…それでも伝えたかった。





｢って言われても…困るよね。｣




｢あ、いや。…なんつ－か、びっくり…した。｣




｢え、でも、なんとなく私の気持ち気付いてなかった？｣




｢あぁ…う、ん？…いや？｣





そっかぁ…。

でも、私は、分かりやすかったはずなんだけどな。





｢そうなんだ？｣




｢ぅ、ん…。｣





しばらく、沈黙が続く。

でも…私から返事を催促することもできなくて、どうしようもないまま時間は経つ。





｢あのさ…｣





沈黙を破ったのは涼ちゃんからだった。

…よかった。
私には、何も、出来そうになかったから。
















｢ちょっと、考えさせて。｣