バレンタインデーの日曜日。





私はクッキーと格闘していた。
今年は大量生産だから、簡単にクッキーにした。

プレーンと紅茶とアーモンド。

みんなの口に合うといいけど。





午前中から始めたクッキーづくりは午後二時くらいに包装まで全て終わった。





「よし、頑張らなきゃ。」





私は携帯を手に取ってメールを打った。手が震えた。





『涼ちゃん(^O^)★
 お休みどう過ごしてる?
 ちょっと…電話したい
 んだけど、今平気?  』





送信して、立っていた私は我に返ってソファーに座った。





返信は…一時間後に来た。

ずっと、ソファーに座ったままメールを待っていた。





『おっす-!
 電話?いいけど(^^)v』





…ドキドキが今までにないくらい激しい。



告白するって、こんなにも緊張するものだったんだ。

私…、治也には告白された身だったから知らなかった。