後藤先輩はニコっと笑って練習に戻っていった。



私って幸せ者。

たくさんの人に心配してもらってるし、たくさんの人が支えてくれる。



いつか、どんな形であっても返さないと…。きっと罰(バチ)が当たるよ。





「健人先輩、終了です。」



「おっす。サンキュー。」



「お疲れさまです。」



「蜜菜、遅れるときはなるべくメールしてな。心配した。」



「すいません!」



「いや、なるべくでいいから。
誰かに伝言とかでもいいし。」



「はい。」





「蜜菜ちゃ-ん。
今テーピングお願いしても大丈夫かな?」



「はい。あすか先輩、また怪我しちゃいました?」



「ちょっと痛いだけ。予防だから心配ご無用だよん。」





「佐藤さん、ジャージ取ってもらえないか?」



「やだ、拓馬!寒!
…風邪ひかないでよ?」



「こんなん平気だって。」



「でも-…。」











───……


私の周りには、すてきな人がたくさんいるんだ。



だからこそ、頑張ってこれた。