よし、気合い入れよう。

ただでさえ、今日はマネージャーは佐藤一人で大変なんだから心配かけちゃまずいんだって。



そいや、最近あんまり市村先輩来ないけど、どうしたんだろう。





「涼平、たるんでる。」



「すいません。」



「まあまあ、健人。
お前も今日は寝坊したんだし、正月明けは仕方ないって!」





正樹先輩に助けられた。

いつも、健人先輩からネチネチと言われる俺を庇ってくれる正樹先輩。

けっこう助かっている。





「すいません!
じゃあ、30分間ジョグお願いします。10分前と時間になったら声かけます。」



「「「「はい。」」」」





佐藤、忙しいなぁ。





「よ-い、はい!…ファイト!」





短距離メンバーは、ジョグ開始。

あぁ……思いっきり全力で走りたいけど、残念ながらシーズンはまだ先。





「…どうした、涼平。
お前、悩みでもあんのか?」





ジョグをしながら、正樹先輩が声をかけてくれた。

いやいや、…俺はそんな余裕ないんすけど。