クリスマスだというのに、なぜか気持ちは沈んでた。



涼ちゃんとした水槽制覇の疲れも重なってか、私はすぐに眠ってしまった。










……夢を見た。

中学の頃の懐かしい夢。



私はまだバレー部員で、隣には大好きな人たち。
もちろん、ゆかりもいて…



楽しそうに笑っていた。



懐かしい人…もいた。

変わらない、あの太陽みたいな笑顔で、私の隣にいて、ニコニコしている。





私は…なんだか悲しそう。




そしたら、突然みんながどこかへ行っちゃって…私も行きたいのに動けない。



泣き崩れた私に手を差し伸べてくれたのは…高校のみんな。





クラスの子たちや、他クラスの友達までいる。
結希ちゃんと尚香もいる。



でも、一番そばにいるのは陸上部のみんなで、目の前にある手は……

涼ちゃんのもの。





嬉しくて、その手をとりたいのに…なぜか躊躇ってる私。










結局、私はその手をとれないままに夢は終わった。





どうして?
こんな夢を見なくちゃいけないんだろうか。

忘れてほしくない、あの人が見せたものなのか…。

私のはっきりしない気持ちを映し出したものなのか…。





どちらであっても、…知りたくないと思った。