「勝った-!
リレー頑張ってよかったね!」



「本当だよね。
智美、お疲れさまです。」



「…蜜菜も。
それに、あすか先輩とかも大活躍見せてたもんね。」





本当に楽しかった。



部活してる時は、涼ちゃんと練習出来ないからって早く体育大会が終わればいいって思ったけど…やっぱり、どこか淋しさが残った。





「来年が楽しみ-。」



「蜜菜、気が早いよ。」





その後、智美と一緒に更衣室で着替えて教室に戻った。



勝利したうちのクラスは無駄に盛り上がってて、打ち上げの話で持ちきりだった。





「蜜菜ちゃんと田尾さんは、打ち上げどうする?来る?」





結希ちゃんが声をかけてくれたけど、私は疲れてたし、断った。

私が行かないから、智美も断っていた。










体育大会は終わった。

グラウンドは、さっきまでの盛り上がりが嘘のように静かにそこにあった。



それは、大会が終わった競技場にどこか似ていて…何か不思議なものを感じた気がした。