「飯塚君、ありがとう。
じゃあまたいつかね!」



「…蜜菜ちゃん、優しいね。
涼平がなんか悪さしてたらすぐに殴っていいからね!」





あぁ、はあ。





「佐藤、時間やばい。」



「嘘!急がないと!」





───……


ダンス部の発表は
なんとかギリギリ体育館に滑り込んで最初から見れた。





「友達、どれ?」



「左から4番目だよ。」



「ふーん。」





この時もちろん、ダンスもちゃんと見てたけど…隣に座ってる涼ちゃんのこと意識しちゃってたんだよね。
───……



「蜜菜!」



「ゆかり-!可愛かった!」



「ありがと-!」





ダンスの発表の後に
頼んだらすぐにゆかりに会えた。





「ん、部活の人?
はじめまして蜜菜と中学で一緒にバレーしてた笹川ゆかりっていいます。」



「どうも、鈴木です。」



「ごめんね蜜菜。
話したいのは山々なんだけど、片付けとミーティングあるから行かないと。」



「うん、いいよ。
ごめんね忙しいのに。」



「全然。じゃあ私行くわ。
鈴木君も、ダンス部見に来てくれてありがとうね。」



「いや、別に。」