おばあちゃんの家は駄菓子屋で、私は暇を見つけてはおばあちゃんちに遊びにいっていた。

そんなある日。
買い出しに行ってくるからと言ったおばあちゃんに店番をたのまれた私は、お客さんがくるのをドキドキしながら待っていた。
店番を任されたのは初めてだったからだ。

「こんにちはー」
入り口のほうから元気な声が聞こえる。

はーい、と言って見ると、そこにはランドセルをしょった小さな男の子がいた。