放課後私は翠と別れた後図書室に入った
そこは昼休み以上に静かな空間になっていた
私は慣れない場所に戸惑いながら本を探した
何が私に合ってるかな…

あまり読書をしない私は自分が夢中になれる本がどういう内容の物かが分からず手当たり次第探した
結局どれもパッとしないのでそのまま帰る事にした

外に出ると見慣れた顔が校門に立っていた

翠だ!

あんなとこで何やってんのかな?

「何やってんの~?」

手を振りながら近寄って行くと手にはストップウォッチを持っていた

「外周走ってるから時間計ってんの」

翠も手を振りながら答えた
マネージャーの仕事ちゃんとやってんだ

感心しながら

「頑張ってね~」

と、手を振り帰ろうとする私の腕を翠がガッチリ押さえた
嫌な予感がした…

「外周終わるまで付き合って!」

的中だ!でも部活終わるまでじゃないからマシか
私は断る事もできないので外周終わるまで付き合う事にした
他愛のない話をしながら待っていると1番で帰ってきたのはバスケ部キャプテンだった
私は昨日の今日で何も言わないのも変な気がして

「お疲れ様です」

と言った。キャプテンは笑顔で頭を下げ体育館に戻った