お昼ご飯はいつも翠と正実ともう１人森谷紗英の４人で食べている
正実と紗英は同じ進学組で仲がいい。私と翠は就職組で同じクラス
紗英は私たちとは違い真面目で勉強が得意でよく難しい言葉を知っている
私と翠はたまに紗英の言ってる事が分からない時がある…同じ高校の同級生なのに情けない気もする…でも紗英はそんな私たちにいつも丁寧に教えてくれる
そんな優しい紗英が私は大好きだ

いつものように私たちのクラスでお弁当を食べていたらそこに宮原くんたちがやってきた
宮原くんはマネージャーである翠に用事みたいだったが何故か無意味にそこに居座った

正実は緊張で目が泳いでる。そんな正実を宮原くんは完全無視。空気読んであっちいってろよ！宮原くんのこんな態度も嫌いな理由の１つである。せっかく楽しく食べてるのに…台無しだ…そう思っていると背後から声がした

「安西さんのお弁当美味しそう」

そう言ったのは…野田くんだった。私は慌てて周りを見回した。だってまた真奈美ちゃんが見てるかもしれないから…でも真奈美ちゃんは教室にはいなかった
何かホッとした

「毎日食べてると飽きるよ～」

そう返事した