ひと夏の思い出

「えっと・・・。だから・・・。」

「今言うけど、
最近好きになった訳じゃねぇよ?
多分はじめて葉那に悠君って呼ばれたときから
好きだったと思う。

返事は今すぐじゃなくて良いから。
でもメールじゃなくて直接聞きたい。」

私は何もいえなかった。


「じゃぁ。」


そう言って悠君は机の上においてあった
鞄を持って教室から出て行った。



私はどうすることも出来ず
ただ突っ立っていた。