心から…私を見て。


見られたくない…


制服は、急いできたし。

髪の毛は、グシャグシャ。
泣いていたらしく、顔もボロボロ。


あ、だから教頭はわかったのか…と今更だけど思った。



「玲衣…大丈夫か?
ゴメンな、直ぐに助けに来れなくて。
…高木に聞いて、急いだんだけど。」


「大丈夫、こんな姿だけど…
最後までじゃなかった、から…っ
このことに、気づいてくれた人が、先生を懲らしめて、くれたり…
だから、だから…っ」


一生懸命、大丈夫だと説明する。
そんな私に、教頭と同じように優しい顔で、加藤はほほ笑む。



「もういいよ、言わなくて…
いつも強がっててさ、泣けばいいじゃん。
泣くのって、恥ずかしいことじゃないから…」


と言って、抱きしめられそうになった時…




「玲衣!」

タイミング良くドアが開いて。
そこを見ると、必死に走ってきたかのような顔をした萌だった。