沈黙が流れる。

「どちら様ですか?あ!!タンポポさん見たいんですか!?あのねっこのタンポポね・・・」


「おおおおおおお俺の女になれ////」

・・・・

男は奈々の言葉を遮って顔を真っ赤にして言った。

「奈々は女の子だよ?」

・・・・

しゃがみながら上目遣いで首をかしげる。

男は顔を真っ赤にしていた。

「お兄さん一人なの?奈々ね、一人なのっ♪お友達になってくれる?」

そういって男に微笑んだ。

「え・・・いや・・・だから!おおお俺の女にだなっ・・・なれ・・って・・・」

???

最後の方はごにょごにょしてて分からない。

「やれやれ。ルウェはこうだからいけないね。」

脇の方から第3者の声が聞こえた。

「フェルナンド兄上・・・///」

目の前のルウェと呼ばれた男が顔を真っ赤にして振りかえった。

「純粋でいいけどお嬢さんをいつまでも地べたに座らせるものじゃないよ」

そういって奈々を立たせる。

フェルナンド兄上と呼ばれた男の人で金色の髪に緑の瞳をしている。

「はじめまして、お嬢さん。弟が失礼をしたね。僕は黒魔国元国王のアクベル・ルド・フェルナンド。こっちが弟のアクベル・ルド・ルウェだよ。」

フェルナンドは紳士の様で腰を折って礼をする。

「はじめまして!あのっ外国の方ですか?」

首をかしげると男の人2人は驚いた顔をしていた。

「僕達を見てわからない?」

フェルナンドが言う。

「とりあえず・・・君に来て欲しいんだ。」

ここを連れ出してくれる人。

うれしかった。

一人じゃない。

お友達ができました♪

自然と顔が綻んだ。

「はい♪」