あたしは、「みーくん」のところで暮らしていたの。


「みーくん」は、あたしのことを「姫」って呼んでた。


でもね、違うの。
あたしは「リン」
黒猫なの。




そしてあの日、「みーくん」は部屋に女の人を連れて来たの。

そりゃあ「みーくん」だって男の人だし、歳だって40過ぎてるんだし、
かつお風味のほんだし。



それから「みーくん」は変わっちゃった。
あたしから、離れてゆくのがわかる…



悲しかったの
「みーくん」の一番でなくなったのが…

辛かったの
そこで二人を見ているのが…




そしてあたしは部屋を出たの…
思い出を断ち切るためにデスクの上の、二人の写真立てをぶち壊して(笑)