レンジュラさんは、そこまで語るとグラスに残った虫酒を飲み干し、細身の煙草に火をつけた……



レンジュラさんを、じっと見つめていた隊長だったが……




「レンジュラさん…… ありがとう!また来ますっ!」


不意に元気な言葉を発して隊長はその場を去っていった…





「ふっ………隊長か……オイラも妙な奴を知っちまったな………(笑)
どこへでも行ってこい。そして元気でここに帰ってこいよっ隊長っ!」


中ほどまで吸った煙草を灰皿で消しながら、レンジュラさんは呟いた……


茜色の空が、薄紫に染まり始めていた






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