マッコイは、公園の片隅で空になった青いバケツを、ただ眺めている。


朝一番、太郎君の巣穴作りを手伝うつもりでいたのだが、太郎君に断られた。

少しショックだったが、思えば太郎君達がこの旅の中で、成長した証なのだと、妙に感慨深いところがあるのだ。


あと一つは、カイである
正直な話、俺に解決出来ることではないことはわかっているのだが……

できれば何とかしてあげたいと思った。

彼の背負っているものは俺達とは比べものにはならないんだ。

リンがそれを理解しているかはわからないが……